「WordPressにお問い合わせフォームを設置したいけど、どのプラグインを使えばいいかわからない」「MW WP Formを使っているけど、開発終了って本当?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
MW WP Formは確認画面や完了画面を簡単に実装できる便利なプラグインですが、2023年に開発終了が発表されており、今後の利用には注意が必要です。
本記事では、MW WP Formの基本的な使い方から最新のサポート状況、そして代替プラグインへの移行方法まで、初心者の方にもわかりやすく徹底解説します。この記事を読めば、あなたのサイトに最適なフォーム環境を構築できるようになります。
MW WP Formとは何か
MW WP Formは、WordPressで簡単にお問い合わせフォームを作成できる国産のプラグインです。最大の特徴は、確認画面と完了画面が標準で実装できる点にあります。
多くのフォームプラグインでは、入力画面から直接送信される仕組みですが、MW WP Formでは「入力→確認→完了」という3ステップのフォームを簡単に作成できます。これにより、ユーザーは送信前に入力内容を確認でき、誤送信を防げます。
プラグインの導入実績は非常に豊富で、企業サイトから個人ブログまで幅広く利用されてきました。シンプルなショートコードで実装でき、HTMLの知識があればカスタマイズも自由自在です。日本人開発者による日本語対応の充実度も、多くのユーザーに支持されてきた理由の一つです。
また、バリデーション機能や自動返信メール、管理者への通知メールなど、フォームに必要な機能が一通り揃っています。初心者でも基本的な設定だけで実用的なフォームを作成でき、開発者であれば高度なカスタマイズも可能という柔軟性が魅力でした。
開発終了とサポート状況の最新情報
MW WP Formは2023年9月に、開発者のキタジマタカシ氏により開発終了が正式に発表されました。現在は株式会社Webの相談所が保守を引き継いでいますが、新機能の追加や新しいWordPressバージョンでの動作確認は行われていません。
現在の最新バージョンは5.1.0で、WordPress 6.4.7までのテスト済みとなっています。保守体制としては、必要最低限の脆弱性対応とメンテナンスのみが継続される方針です。つまり、セキュリティ上の重大な問題が発見された場合にのみ対応されるという状態です。
株式会社Webの相談所の公式発表では「新規受託制作等で、MW WP Formを採用することはお控えいただきますようお願いいたします」と明記されており、既存ユーザーには他のフォームツールへの乗り換えが推奨されています。
2025年7月時点では、WordPress 6.8.2において問題なく動作することが確認されていますが、今後のWordPressやPHPのバージョンアップにより「いつ利用できなくなってもおかしくない状態」です。この状況を踏まえると、長期的な運用を考える場合は早めの移行検討が賢明といえます。
基本的な設定方法
MW WP Formのインストールは、WordPress管理画面から簡単に行えます。「プラグイン」→「新規追加」をクリックし、検索窓に「MW WP Form」と入力すると表示されます。「今すぐインストール」をクリックした後、「有効化」ボタンを押せばインストール完了です。
有効化が完了すると、WordPress管理画面のサイドバーに「MW WP Form」というメニューが追加されます。ここから「新規追加」を選択すると、フォーム作成画面が表示されます。
フォーム作成の基本ステップは以下の通りです:
- フォームのタイトルを入力(例:「お問い合わせフォーム」)
- 本文入力エリアにHTMLとショートコードを記述
- バリデーションルールを設定
- メール設定を行う
- 固定ページにショートコードを貼り付けて公開
ショートコードの使い方は非常にシンプルです。フォーム作成後、画面上部に表示されるショートコード(例:[mwform_formkey key="123"])をコピーし、表示したい固定ページやページに貼り付けるだけです。これだけで、設定したフォームがサイト上に表示されます。
MW WP Formの主な機能
MW WP Formには、フォーム運用に必要な機能が豊富に搭載されています。最大の特徴である確認画面と完了画面の実装は、特別な設定なしで自動的に機能します。入力画面、確認画面、完了画面の3ステップが標準で用意されているため、ユーザーフレンドリーなフォームを簡単に実現できます。
入力バリデーション設定では、以下のようなチェックが可能です:
- 必須項目チェック(noEmpty)
- メールアドレス形式チェック(mail)
- 電話番号形式チェック(tel)
- 数値チェック(numeric)
- 最小・最大文字数チェック(minlength/maxlength)
- カスタムバリデーション(正規表現使用可)
自動返信メール機能では、フォーム送信者に対して自動的に確認メールを送信できます。メールの件名、本文、送信元アドレスなどを自由に設定でき、フォームで入力された内容を本文に埋め込むことも可能です。これにより「お問い合わせを受け付けました」という安心感をユーザーに提供できます。
カスタムフィールドの活用により、テキスト入力欄、テキストエリア、チェックボックス、ラジオボタン、セレクトボックス、ファイルアップロードなど、多様な入力形式を実装できます。これらはショートコードで簡単に追加でき、name属性を適切に設定することでメール送信時にデータが正しく反映されます。
カスタマイズ方法
MW WP Formのデザインカスタマイズは、CSSを使用して自由に行えます。フォーム全体には#mw_wp_form_mw-wp-form-XXX(XXXはフォームID)というIDが自動的に付与されるため、このIDを使ってスタイルを指定できます。
HTMLとCSSでの見た目調整の基本例:
#mw_wp_form_mw-wp-form-123 {
max-width: 600px;
margin: 0 auto;
}
#mw_wp_form_mw-wp-form-123 .formTable th {
background-color: #f5f5f5;
padding: 15px;
width: 30%;
}
#mw_wp_form_mw-wp-form-123 .formTable td {
padding: 15px;
}
フックを使った高度なカスタマイズでは、WordPressのフィルターフックとアクションフックを活用できます。例えば、条件付きバリデーション、メール本文の動的変更、入力値の自動設定などが実装可能です。
代表的なフックには以下があります:
mwform_validation_mw-wp-form-XXX: カスタムバリデーションの追加mwform_auto_mail_mw-wp-form-XXX: 自動返信メールのカスタマイズmwform_value_mw-wp-form-XXX: 入力値の初期値設定mwform_content_wpautop_mw-wp-form-XXX: 自動整形の制御
これらのフックを使用することで、「特定の選択肢が選ばれた時だけ別の項目を必須にする」「前ページの情報をフォームに引き継ぐ」「郵便番号から住所を自動入力」といった高度な機能も実装できます。
セキュリティ上の懸念事項
MW WP Formのバージョン5.0.6以下には、既知の脆弱性が存在します。この脆弱性は悪意のある第三者に悪用される可能性があり、サイトのセキュリティを脅かす重大なリスクとなります。現在このバージョンを使用している場合は、直ちに最新版5.1.0へのアップデートが必須です。
アップデート方法は、WordPress管理画面の「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」から「更新」ボタンをクリックするだけです。ただし、アップデート前には必ずサイト全体のバックアップを取得しておきましょう。
さらに、MW WP FormはPHP8.0未満のサポートを終了しています。古いPHPバージョンを使用している場合、セキュリティリスクが高まるだけでなく、プラグインが正常に動作しない可能性があります。
PHP8.0以上への更新は、多くのレンタルサーバーでは管理画面から簡単に変更できます。ただし、PHPバージョンを変更すると他のプラグインやテーマに影響が出る可能性があるため、事前にテスト環境で動作確認を行うことを強く推奨します。
今後使えなくなる可能性
2025年10月現在、MW WP FormはWordPress 6.8.2で問題なく動作することが確認されています。しかし、開発が終了しているため、今後のWordPressメジャーバージョンアップへの対応は保証されていません。
WordPressは年に数回メジャーアップデートが行われ、その度に内部構造や仕様が変更されます。開発が終了したプラグインは、これらの変更に追従できないため、ある日突然動作しなくなる可能性が常に存在します。
特に懸念されるのは、WordPressのブロックエディター(Gutenberg)への完全移行やPHP最低要件の引き上げです。MW WP Formはクラシックエディターをベースに開発されているため、将来的な互換性問題が発生するリスクが高いといえます。
「いつ使えなくなってもおかしくない」という現状を考えると、フォームが突然機能しなくなった際の影響を想定し、事前に対策を講じておくことが重要です。特にビジネス用途でフォームを運用している場合、リスク管理の観点から早めの移行検討が賢明でしょう。
企業サイトで使い続けるリスク
企業サイトにおいて、お問い合わせフォームはビジネスの入口であり、最も重要な顧客接点の一つです。フォームが動作しないということは、見込み顧客からの問い合わせを逃すことを意味し、直接的な機会損失につながります。
具体的なリスクとして、以下のような事態が想定されます:
- フォーム送信エラー: 顧客が問い合わせを送信できず、競合他社に流れる
- データ消失: 送信されたデータが正常に保存・送信されない
- セキュリティインシデント: 脆弱性を突かれ、個人情報が漏洩する
- 検索順位への影響: 動作しないページがサイト全体のSEO評価を下げる
特に深刻なのがセキュリティインシデントの可能性です。フォームには顧客の氏名、メールアドレス、電話番号などの個人情報が送信されるため、脆弱性が悪用されれば個人情報保護法違反や企業の信用失墜につながります。
サポート終了プラグインを使い続けるデメリットは、単なる機能面の問題だけではありません。コンプライアンスやリスクマネジメントの観点からも、積極的なサポートが受けられる代替ソリューションへの移行が企業には求められています。
Contact Form 7への移行
Contact Form 7は、世界中で最も利用されているWordPressフォームプラグインです。開発が継続されており、常に最新のWordPressバージョンに対応しているため、長期的な運用に適しています。
Contact Form 7の特徴とメリット:
- 完全無料で使用可能
- 日本人開発者(三好隆之氏)によるプラグインで日本語サポートが充実
- シンプルで軽量な設計
- 拡張プラグインが豊富で機能追加が容易
- 開発が活発で定期的にアップデートされる
MW WP Formとの主な違い:
| 項目 | MW WP Form | Contact Form 7 |
|---|---|---|
| 確認画面 | 標準搭載 | プラグイン追加で対応可 |
| 完了画面 | 標準搭載 | プラグイン追加で対応可 |
| 学習難易度 | やや高い | 低い |
| カスタマイズ性 | 高い | 高い |
| 開発状況 | 終了 | 継続中 |
確認画面を実装する方法:
Contact Form 7で確認画面を実装するには、「Contact Form 7 Multi-Step Forms」や「Contact Form 7 add confirm」などのアドオンプラグインを使用します。これらを併用することで、MW WP Formと同様の3ステップフォームを実現できます。
移行手順とデータ引き継ぎ:
- Contact Form 7をインストール・有効化
- MW WP Formの設定内容をメモ(フォーム項目、メール設定など)
- Contact Form 7で同等のフォームを新規作成
- テスト環境で動作確認
- 本番環境に適用し、既存のショートコードを置き換え
Snow Monkey Formsへの移行
Snow Monkey Formsは、国産の新しいフォームプラグインで、特に初心者におすすめです。WordPress標準のブロックエディター(Gutenberg)に完全対応しており、直感的な操作でフォームを作成できます。
初心者におすすめの理由:
- ビジュアルエディターでブロックを配置するだけでフォーム作成可能
- HTMLやCSSの知識が不要
- 確認画面・完了画面が標準搭載されている
- シンプルで分かりやすいUI設計
確認画面・完了画面が標準搭載:
MW WP Formと同様に、Snow Monkey Formsも確認画面と完了画面が標準で実装されています。これにより、Contact Form 7のように追加プラグインを導入する必要がなく、すぐに3ステップフォームを構築できます。
ブロックエディター完全対応:
Snow Monkey Formsは、WordPressのブロックエディターに最適化されて開発されています。フォーム全体や各入力項目がブロックとして扱われるため、ドラッグ&ドロップで直感的にフォームをデザインできます。従来のショートコードベースのプラグインと比べて、視覚的に分かりやすいのが大きな利点です。
4種類のデザインテンプレート:
- デフォルトスタイル
- シンプルスタイル
- マテリアルデザイン風
- カスタムスタイル(自由にCSS設定可能)
移行のステップバイステップガイド:
- Snow Monkey Formsをインストール・有効化
- 新規フォームを作成し、必要なブロックを配置
- 各フォーム項目の設定(必須項目、バリデーションなど)
- 送信先メールアドレスと自動返信メールを設定
- テストフォームで送信確認
- 固定ページに新しいフォームブロックを挿入
- 本番公開後、MW WP Formを無効化
その他の代替プラグイン一覧
無料プラグイン
Jetpack Contact Form:
- WordPress.com公式のJetpackプラグインに含まれるフォーム機能
- スパム対策が強力(Akismet連携)
- シンプルで軽量だが、Jetpack全体のインストールが必要
Ninja Forms:
- ドラッグ&ドロップで直感的にフォーム作成可能
- 無料版でも基本的な機能は充実
- 有料アドオンで機能拡張可能(決済連携、条件分岐など)
WP Forms Lite:
- 初心者向けの分かりやすいUI
- テンプレート機能で素早くフォーム作成
- 無料版は基本機能のみ、高度な機能は有料版が必要
有料プラグイン
WPForms(年間49.5ドル〜):
- プロフェッショナル向けの高機能フォームプラグイン
- 決済フォーム、アンケートフォームなど多様なテンプレート
- 条件分岐ロジック、ファイルアップロード制限などの高度な機能
- 優れたカスタマーサポート
Formidable Forms(年間49ドル〜):
- 最も高度なフォーム作成が可能なプラグイン
- データベース機能内蔵で送信データの管理・検索が容易
- 計算フィールド、ユーザー登録フォーム作成など高度な機能
- 開発者向けのAPI提供
Gravity Forms:
- WordPressフォームプラグインの最高峰
- 条件分岐、複数ページフォーム、保存&再開機能など
- Salesforce、PayPal、Stripeなど外部サービス連携が豊富
- 年間59ドルから(サイト数により異なる)
外部サービス連携
マイクロエンジンメールフォーム(買い切り11,000円):
- 買い切り型で継続費用が不要
- セキュリティ機能が充実(CSRF対策、スパム対策)
- サーバーにPHPスクリプトを設置する形式
- WordPressプラグインではないが、埋め込み可能
Google Formsとの連携:
- 完全無料で使用可能
- Googleアカウントがあれば即座に利用開始
- 回答データの集計・分析機能が強力
- iframeでWordPressサイトに埋め込み可能
- デザインの自由度は低いが、機能性は高い
Googleフォームとの使い分け:
- サイトデザインとの統一感を重視するならWordPressプラグイン
- データ分析・集計を重視するならGoogleフォーム
- セキュリティとコストを重視するなら外部サービス
目的別おすすめプラグイン
確認画面が必要な場合:
- 第1選択: Snow Monkey Forms(標準搭載、初心者向け)
- 第2選択: Contact Form 7 + 確認画面アドオン(カスタマイズ性重視)
- 第3選択: WPForms有料版(高機能、サポート充実)
初心者でも使いやすいプラグイン:
- 第1選択: Snow Monkey Forms(ブロックエディター対応)
- 第2選択: WPForms Lite(テンプレート豊富)
- 第3選択: Ninja Forms(直感的UI)
高度なカスタマイズが必要な場合:
- 第1選択: Contact Form 7(拡張性が高い)
- 第2選択: Formidable Forms(データベース機能)
- 第3選択: Gravity Forms(外部連携豊富)
セキュリティを重視する場合:
- 第1選択: WPForms有料版(定期的なセキュリティアップデート)
- 第2選択: Contact Form 7(開発が活発)
- 第3選択: マイクロエンジンメールフォーム(専門企業開発)
機能比較一覧表
| プラグイン名 | 確認画面 | 完了画面 | データ保存 | スパム対策 | レスポンシブ | 日本語サポート | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| MW WP Form | ○ | ○ | × | △ | ○ | ◎ | 無料 |
| Contact Form 7 | △※1 | △※1 | × | ○ | ○ | ◎ | 無料 |
| Snow Monkey Forms | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | 無料 |
| WPForms | ○ | ○ | ○※2 | ◎ | ○ | ○ | $49.5〜/年 |
| Ninja Forms | ○ | ○ | ×※3 | ○ | ○ | △ | 無料/有料 |
| Formidable Forms | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | △ | $49〜/年 |
| Gravity Forms | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | △ | $59〜/年 |
※1 アドオンプラグインで対応可能
※2 有料版のみ
※3 有料アドオンで対応可能
凡例:
◎:非常に優れている ○:対応している △:部分的に対応/要追加 ×:非対応
移行前の準備
フォームの移行を成功させるためには、事前の入念な準備が重要です。まず現在のフォーム設定を詳細にバックアップしましょう。
バックアップすべき項目:
- フォームのHTML構造とショートコード
- バリデーションルールの設定内容
- 自動返信メールのテンプレート(件名、本文、差出人情報)
- 管理者宛メールの設定(送信先、件名、本文)
- カスタムCSSやJavaScript
- functions.phpに追加したカスタムコード
受信メールアドレスの確認: 現在フォームから送信されているメールの宛先を全て洗い出します。複数の宛先にCC/BCCで送信している場合も忘れずに記録しましょう。また、メールサーバーの設定(SMTP設定など)も確認しておきます。
自動返信メール内容の保存: 顧客に送信される自動返信メールの文面を保存します。企業のトーンやブランドイメージに合わせた文章になっているはずなので、新しいプラグインでも同じ内容を再現できるよう、テキストファイルやドキュメントとして保管しておきましょう。
段階的な移行手順
フォーム移行は、ビジネスへの影響を最小限にするため、段階的に進めることが重要です。
- サイトの要件を整理(確認画面の必要性、カスタマイズ度合いなど)
- 複数の候補プラグインをリストアップ
- 各プラグインの機能と価格を比較
- 最終候補を2〜3つに絞る
- 本番環境のクローンとなるテスト環境を構築
- 選定したプラグインをテスト環境にインストール
- 既存フォームと同等の機能を持つフォームを作成
- 実際にフォーム送信をテストし、メール受信を確認
- デザインの崩れやレイアウトの問題がないかチェック
- スマートフォンやタブレットでの表示確認
- メンテナンス時間を設定し、ユーザーに事前告知
- 本番環境に代替プラグインをインストール
- テスト環境で作成したフォーム設定を本番環境に反映
- 固定ページのショートコードを新しいものに置き換え
- 本番環境で送信テストを実施
- 問題なければメンテナンス終了を告知
- 新フォームで1週間程度問題なく稼働することを確認
- MW WP Formを無効化(まだ削除はしない)
- さらに1〜2週間様子を見る
- 完全に問題がないことを確認してからプラグインを削除
移行時の注意点
既存のお問い合わせデータの取り扱い: MW WP Formはデフォルトではフォーム送信データをデータベースに保存しません。過去の問い合わせ履歴が必要な場合は、メールボックスから必要なデータをエクスポートしておきましょう。新しいプラグインでデータ保存機能を使用する場合、移行前のデータは別途管理する必要があります。
URLやショートコードの変更対応: フォームが設置されている全てのページを洗い出し、ショートコードを新しいものに置き換える必要があります。複数のページにフォームを設置している場合は、置き換え漏れがないよう管理表を作成しましょう。また、外部サイトからフォームページへのリンクがある場合、URLが変更されないよう注意が必要です。
ユーザーへの影響を最小限にする方法:
- フォーム移行は、アクセスが少ない時間帯(深夜や早朝)に実施する
- メンテナンス告知を事前にサイト上に掲載する
- 移行作業中は「メンテナンス中」ページを表示する
- 移行後は数日間、フォーム送信が正常に行われているか毎日確認する
- 問題が発生した場合に備え、すぐに元に戻せるようバックアップを保持する
緊急度:高(即時対応)
現在MW WP Formを使用している場合、セキュリティリスクを最小限にするため、以下の対応を直ちに実施してください。
MW WP Formを最新バージョン5.1.0にアップデート: WordPress管理画面の「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」から、MW WP Formの「更新」ボタンをクリックします。アップデート前には必ずサイト全体のバックアップを取得してください。バックアッププラグイン(UpdraftPlus、BackWPupなど)を使用すると簡単です。
PHPバージョンを8.0以上に更新: レンタルサーバーの管理画面から、PHPバージョンを確認します。7.4以下の場合は、8.0以上に変更してください。主要なレンタルサーバー(エックスサーバー、ロリポップ、さくらインターネットなど)では、管理画面から簡単にPHPバージョンを変更できます。変更前には必ずテスト環境で動作確認を行いましょう。
セキュリティチェックの実施:
- WordPress本体を最新版にアップデート
- 使用している全てのプラグインを最新版にアップデート
- 使用しているテーマを最新版にアップデート
- セキュリティプラグイン(Wordfence、SiteGuardなど)をインストールして脆弱性スキャンを実施
緊急度:中(3ヶ月以内)
セキュリティ対策が完了したら、次は中長期的な対策として代替プラグインへの移行準備を進めます。
代替プラグインの選定と検証: 自社サイトの要件を整理し、最適なプラグインを選定します。確認画面が必要か、デザインのカスタマイズがどの程度必要か、予算はどれくらいかなど、判断基準を明確にしましょう。候補プラグインは実際にテスト環境でインストールして、使い勝手や機能を確認することが重要です。
移行計画の策定:
- 移行実施日時の決定(アクセスが少ない時間帯を選ぶ)
- 関係者への周知(社内担当者、制作会社など)
- 移行手順書の作成
- ロールバック手順の準備
- テスト項目リストの作成
テスト環境での動作確認: 本番環境と同じ構成のテスト環境を構築し、そこで新しいプラグインの動作を十分にテストします。フォーム送信、メール受信、デザイン表示など、すべての機能が正常に動作することを確認してください。特にスマートフォンでの表示確認は忘れがちなので注意しましょう。
緊急度:低(6ヶ月以内)
テストが完了し、移行準備が整ったら、実際の移行作業に進みます。
本番環境への移行実施: 策定した移行計画に従って、慎重に作業を進めます。作業中は必ずバックアップを取得し、いつでも元に戻せる状態を維持してください。移行後は、最低でも1週間は毎日フォームの動作確認を行い、問題がないことを確認します。
旧プラグインの削除: 新しいフォームが安定稼働していることを確認してから、MW WP Formを削除します。削除前に無効化して様子を見る期間(1〜2週間)を設けると安全です。完全に問題がないことを確認してから、プラグインをアンインストールしましょう。
運用マニュアルの更新: 新しいプラグインの操作方法や設定内容を記録したマニュアルを作成します。担当者が変わっても対応できるよう、フォーム項目の変更方法、メール設定の変更方法、トラブル発生時の対応手順などを文書化しておくことが重要です。
すぐに対応すべきこと
MW WP Formは確認画面や完了画面を簡単に実装できる優れたプラグインでしたが、開発終了により今後のリスクが高まっています。現在使用しているユーザーは、まず以下の緊急対応を実施してください。
最新版へのアップデートとセキュリティ対策: バージョン5.0.6以下を使用している場合、既知の脆弱性が存在するため、直ちに5.1.0にアップデートしてください。また、PHP8.0未満を使用している場合も、早急にバージョンアップが必要です。これらの対応により、当面のセキュリティリスクを軽減できます。
代替プラグインの情報収集: 将来的な移行に備え、代替プラグインの情報収集を開始しましょう。Contact Form 7、Snow Monkey Forms、WPFormsなど、複数の選択肢を比較検討することが重要です。各プラグインの公式サイトやユーザーレビューを確認し、自社サイトに最適なものを見極めてください。
中長期的に計画すべきこと
事業への影響を考慮した移行スケジュール: フォームはビジネスの重要な接点であるため、移行は慎重に計画する必要があります。繁忙期を避け、十分なテスト期間を確保したスケジュールを立てましょう。移行作業は最低でも1〜2ヶ月の準備期間を見込むことをおすすめします。
確認画面の必要性に応じたプラグイン選択: 確認画面が必須の場合は、Snow Monkey Formsのように標準搭載しているプラグインを選ぶと移行がスムーズです。一方、確認画面が不要であれば、選択肢はさらに広がります。サイトのユーザー体験を考慮して、最適な選択をしてください。
継続的なサポートが受けられる環境への移行: 開発が継続されているプラグインや、有料プラグインでサポート体制が充実しているものを選ぶことで、長期的な安心が得られます。特に企業サイトでは、問題発生時にすぐにサポートを受けられる環境が重要です。初期コストはかかっても、長期的な運用コストとリスクを考慮して判断しましょう。
- MW WP Formはいつまで使えますか?
-
MW WP Formは2025年10月現在、WordPress 6.8.2で問題なく動作しています。しかし、開発が終了しているため、今後のWordPressやPHPのバージョンアップにより、いつ使えなくなってもおかしくない状態です。
具体的な使用期限は誰にも予測できません。次のWordPressメジャーアップデートで動かなくなる可能性もあれば、あと1〜2年は使い続けられる可能性もあります。ただし、開発終了から時間が経つほどリスクは高まります。
特に企業サイトや収益を上げているサイトの場合、突然フォームが使えなくなることは重大な機会損失につながります。「まだ動いているから大丈夫」という判断は危険です。動いているうちに、計画的に代替プラグインへ移行することを強く推奨します。
また、セキュリティの観点からも、サポートが終了したソフトウェアを使い続けることは推奨されません。新たな脆弱性が発見されても修正されない可能性が高いため、できるだけ早い時期に移行を検討すべきです。
- 確認画面がある代替プラグインは?
-
確認画面機能を重視する場合、以下のプラグインがおすすめです。
Snow Monkey Forms(無料): 最もおすすめの選択肢です。確認画面と完了画面が標準搭載されており、MW WP Formからの移行が最もスムーズです。ブロックエディター対応で直感的に操作でき、HTMLの知識がなくても使いこなせます。日本製プラグインのため、日本語ドキュメントも充実しています。
Contact Form 7 + 確認画面アドオン: Contact Form 7単体では確認画面機能はありませんが、「Contact Form 7 Multi-Step Forms」や「Contact Form 7 add confirm」などのアドオンプラグインを追加することで実装可能です。カスタマイズ性が高く、開発者向けといえます。
WPForms(有料 – 年間49.5ドル〜): 有料プラグインですが、確認画面機能が標準搭載されており、サポート体制も充実しています。企業サイトで安心して使いたい場合に最適です。ドラッグ&ドロップで簡単にフォームを作成でき、テンプレートも豊富です。
Formidable Forms(有料 – 年間49ドル〜): 高度な機能を求める場合におすすめです。確認画面だけでなく、複数ページにまたがるフォームや条件分岐など、複雑なフォームも作成できます。データベース機能も内蔵されており、送信データの管理も容易です。
- 無料で移行できるプラグインは?
-
はい、無料で移行できる優れたプラグインが複数あります。
Contact Form 7(完全無料): 世界中で最も使われているフォームプラグインで、基本的な機能は全て無料で使用できます。開発が活発で、常に最新のWordPressに対応しています。日本人開発者によるプラグインのため、日本語サポートも充実しています。ただし、確認画面を実装する場合は追加のアドオンプラグインが必要です。
Snow Monkey Forms(完全無料): 確認画面・完了画面が標準搭載されており、MW WP Formの代替として最も近い機能を持つ無料プラグインです。ブロックエディター完全対応で、初心者でも直感的に使えます。送信データの保存機能も無料で利用でき、非常にコストパフォーマンスが高いプラグインです。
Ninja Forms(基本無料): 無料版でも基本的なフォーム機能は充実しています。ドラッグ&ドロップでフォームを作成でき、レスポンシブデザインにも対応しています。より高度な機能(条件分岐、決済連携など)が必要な場合は有料アドオンを購入する形です。
WPForms Lite(無料版): 有料版の機能を制限した無料版ですが、基本的なお問い合わせフォームであれば十分に対応できます。テンプレート機能があり、素早くフォームを作成できるのが特徴です。将来的に機能拡張が必要になった場合、スムーズに有料版にアップグレードできます。
これらのプラグインを使用すれば、追加コストなしでMW WP Formから移行できます。まずは無料版で試してみて、必要に応じて有料版や有料プラグインへの移行を検討するのも良い戦略です。
- データの引き継ぎは可能ですか?
-
MW WP Formからのデータ引き継ぎについては、状況により対応が異なります。
フォーム設定の引き継ぎ: フォームの項目設定やメール設定は、自動的には引き継がれません。新しいプラグインで一から設定し直す必要があります。ただし、MW WP Formの設定内容を事前にメモやスクリーンショットで保存しておけば、同じ内容を新しいプラグインで再現することは可能です。
過去の送信データ: MW WP Formは標準ではフォーム送信データをデータベースに保存しません。過去の問い合わせ内容は、受信したメールとしてメールボックスに残っているはずです。これらのメールは新しいプラグインに移行した後も、メールボックスに保管されたままなので、データが失われる心配はありません。
メールアドレスや連絡先情報: 受信メールアドレス、CC/BCC設定、自動返信メールのテンプレートなどは、新しいプラグインで同じ内容を設定し直すことで引き継げます。移行前に現在の設定を詳細にドキュメント化しておくことが重要です。
カスタムコードやデザイン: functions.phpに追加したカスタムコードやCSSスタイルは、新しいプラグインの仕様に合わせて書き直す必要があります。特にフックを使った高度なカスタマイズを行っている場合は、新しいプラグインのドキュメントを参照しながら、同等の機能を実装し直してください。
結論として、完全な自動移行はできませんが、手動での設定により、同等の機能を持つフォームを新しいプラグインで再現することは十分に可能です。
- 移行にかかる時間と費用は?
-
移行にかかる時間と費用は、サイトの規模や要件によって大きく異なります。
時間の目安:
シンプルなお問い合わせフォーム(1〜2フォーム)の場合:
- 準備・情報収集: 2〜3時間
- テスト環境での構築・テスト: 3〜5時間
- 本番環境への適用: 1〜2時間
- 合計: 1日〜2日程度
複雑なカスタマイズがあるフォーム、または複数フォームの場合:
- 準備・情報収集: 5〜10時間
- テスト環境での構築・テスト: 10〜20時間
- 本番環境への適用: 2〜4時間
- 合計: 3日〜5日程度
費用の目安:
自分で移行作業を行う場合(プラグインのみ):
- 無料プラグイン使用: 0円
- 有料プラグイン使用: 年間5,000円〜10,000円程度
制作会社に依頼する場合:
- シンプルなフォーム: 30,000円〜80,000円
- 複雑なカスタマイズあり: 100,000円〜300,000円
- 大規模サイト(複数フォーム): 300,000円以上
費用を抑えるポイント:
- まずは無料プラグインで試してみる
- テスト環境を自分で構築する
- 公式ドキュメントやチュートリアルを活用して自力で設定する
- 複雑なカスタマイズは避け、標準機能で実現できる範囲にとどめる
制作会社に依頼すべきケース:
- WordPressやプラグインの知識が少ない
- 複雑なカスタマイズが施されている
- ダウンタイムを最小限にしたい企業サイト
- 移行後のサポートも必要な場合
技術的なスキルがあれば、無料プラグインを使用して自力で移行することも十分に可能です。一方、ビジネス上のリスクを最小限にしたい場合は、プロに依頼することも検討する価値があります。
この記事では、MW WP Formの現状と代替プラグインへの移行方法について詳しく解説しました。開発終了により今後のリスクが高まっているため、早めの対策を推奨します。まずは最新版へのアップデートとPHPバージョンの更新を行い、並行して代替プラグインの検討を進めてください。
適切な移行計画を立て、テスト環境で十分に検証してから本番適用することで、ビジネスへの影響を最小限に抑えながら、安全で持続可能なフォーム環境を構築できます。

